久万青銅之廻廊からの展開、住宅依頼
2022/11/23
23年前に設計監理した久万青銅之廻廊。「青銅美術館のファンで、住宅の設計をお願いしたい。」との依頼を受けてプランニングを進めているところです。
設計依頼に本当に、感謝しております。
さて、この建物は風景に馴染むフォルムで、アプローチ側はコンクリートの緩やかな曲面の壁に、外部は棚田などで採用される野積み石垣風、内部は中国産の御影石張り、建物に入り受付のところで、ガラス越しの素晴らしい景色が広がる。屋根の構造はクロス梁で屋根の重量と形を保持し、天井は久万高原町産の杉板張り、床はイタリア産の大理石貼り、外壁はガラスのみとシンプルである。
御影石と大理石は生産国から船便で送ってもらいコストを抑えるなどして「ローコスト・ハイデザイン」を目指した事を思い出しました。
日本的な空間の捉え方は、建物+庭+借景と本体だけでは空間が成り立たないとの認識があり、引き算しながら、本当に必要なものは何かと考察しながら暮らしてきた歴史があり、四季の変化で豊かな文化を育んできました。
今の時代、デジタル、スマート、地球温暖化などのキーワードの中で「ローコスト・ハイデザイン」を追求していきたいと思っています。
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