平家プロトタイプA　考察

　手が空いているときに、ローコストハイデザインの住宅は出来ないものかと以前から、その都度考えてきたプランを図面化してみました。

ウッドショック、コロナ感染、ウクライナ侵攻など世間の出来事で、建築資材も高騰し住宅を新築する事が困難な時代になってきているような気がしますが、瀬戸内海の温暖な気候で暮らす事を考えると、雨風を防ぐ軒の深い緩やかな勾配の屋根に、高気密高断熱の性能を保持し、間仕切りが少なく、必要な建具だけのワンルームという形があるのではないか思いました。

　ライフサイクルを考えると、住まうこと以外に趣味のアウトドア活動、車、バイク、スポーツなど多岐に渡ります。

　永年設計に携わってきて、以前に構えた「子供室」が高校、大学を卒業し都心部に就職した子供たちが帰らないので、空き状態になっている事実に出くわすことが多くなり、小さく建ててライフサイクルに応じて子供室は必要な時に、庭の空いてる場所にログハウス、コンテナハウスなどを建てて10~15年使用し、不必要になったら趣味の部屋、もしくは転売するとかできるのではないかと柔軟に考えてみるのもありかと思います。